日曜日のながれ

少し温かくなったかと思ったら寒い日だったと思う。家のあちこちにある数種のヒーターを点けたり消したり首に毛織物(やスウェットパンツなど僕は手当たり次第に首に巻く)を巻いたり巻かなかったりしながら温度調節して過ごしていた。彼女は前夜から「あすはトマトとエビのカレーを作る」と宣言していたが、寝過ごした僕が九時半頃に起きだしたらもう準備は始まっているのだった。九時半まで眠るというのはめずらしい。そろそろ一日くらい休みたいところだけど体は机に向かうという訳で、小文をいくつか書いていましたが、その間ひっきりなしに税金の会計をしてくれている妹からメールが届いた。それから郵便物も届いた。また、ごはんは香辛料と共に炊き上がりルウは煮ないでフライパンで炒めるのがこの日曜日のカレーの工夫だった。それはおいしかった。昼下がりには、あらかじめ電話で注文してからおやつのたこ焼きを買いに出かけるぞ、という計画がなんとなくうやむやになってチョコレートをつまみはじめた。袋には大々的にサイが印刷してあった。野生動物の保護に寄与するプログラムのチョコレートだった。僕はぼんやりとアフリカ大陸と人類史について考えながらカモミール茶を淹れ、白い陶器のポット(ついこのあいだ蓋を割ったばかり)から魔法瓶にいれかえようと無意識のながれの中で手を添えたのですが、その瞬間に小さい爆発音がして瓶の内側のガラスが割れた。いたたまれないけど、なんにもしてないから怒られても仕方ない、と早々に諦める。案の定〈ステルトン〉(という名前のジャー)が気に入っていた彼女は控えめながら確定的に怒りの姿勢を示しましたが、そのあと、調べてみるとガラスフィラーだけ交換修理できると判明したのが幸い。しばらく停滞した日曜日はまた緩慢にながれ始めたのです。よかった。