夜を眠る
薬つれなし
子規子規
まだ少し、眠りと時差の均衡を図っているところ。きのうの夜も九時までは起きていようと抗っていた。それより前に眠ってしまうと真夜中に目が覚める。眠りについておもしろい句を見つけたのですが、これって、睡眠薬について詠んでいるのだろうか?「夜を眠る薬」というのは。薬が効かなくて眠れない、という切ない感じが、今の、まだ眠りの世界はこちらへ着陸していないような僕にもよく分かる。それで「子規(ほととぎす)」はなんだろう。みずからの俳号を入れて、みずからを憐れむ趣向かしら。そう思って調べてみたら、ホトトギスというのは、夜鳴く鳥だそうだ。それなら意味が通る。「眠るための薬の効き目もつれなく、眠れずに夜鳴きの鳥の声を聞いている」そんな感じかな。