バターのようになめらかに日暮れまで到達した木曜日の私。(ただごろごろしていただけ)このきれいな写真はいったいどこなんだろう…。一〇〇パーセント経験していない風景を懐かしむ、という体験の繰り返しなんだけど、それって案外、写真を眺めるということなのかもしれない。なぜかいつも気分にぴったりな一枚があって。
その日のテクストをその日に書かないと、一日遅れて追い掛ける憂き目に遭いますが、これでもぼくにとっては早い方なんですよね。本音をいえば、あたしゃ七日くらいは寝かせて置きたいんですよ。記憶にいつまでも残る日のことはとくにね。それでもこうして一枚の写真と一つのテクストでやっていると、あとで遡っていく快感もありそうだし。
書店を散歩していて手に取った雑誌に、かこさとし先生の書斎が載っていたのが印象的だった。とてもよかった。いわばバターみたいな木曜日からナイフですくい取った痕みたいなもの…。それから、中村好文氏の『住宅読本』という本を読んでみようと留めておいた。図書館にあるといいんだけど。なんだか本屋さんでリズムを整えるって、ある。