有楽町にある東京旅券課でパスポートの申請(というか訂正)をしているあいだ、アメリカの医療費が高すぎてひどい目に遭ったという移住者のブログを読んでいた。ぼくはくれぐれも自重しようと思った。それでもその読み物が惹きつけて離さないのは、書き手が自分で人生の難易度を上げることに中毒しているように感じられたからで、早く帰ってくればいいのに、と思いつつ、移住ってそういう陶酔もあるかもしれないなあ、と思った。ハードモードにいる自分が好きな人にとっては、もうそこでしか生きられないのかもしれない。それはそれで困る。生活の場所や形はいろいろあっていいと思うけど、ありふれたところ、ふつうなところはたっぷり残しておきたいもんだ。ぼくなんかは旅する気分というより家から遠く離れてもそれがどのくらい残ってるか、というところに興味があるなあ。だから近所をうろちょろしてればいいか(あと野球場に行きたい)なんて思ってたけど、妻が調べてくれるのを聞いてたらあちこち行きたくなってきた。シリコンバレーってどんな感じ?