夕立をほめて

夕立を
ほめてかけこむ
雨やとり

子規

夕立をほめて、というのは暑くてかなわないから、降ってくれたこと自体がありがたい、賞賛するということでしょうか。同時に、濡れたらかなわないから、雨を褒めながらも軒下に駆け込むという、なんだかまぶしい風景。光と水しぶきが若さを映すような青春の一こま。なにしろ二一才の句ですから。ちゃんと残っているのがすごい。こうして子規の句の記録に後から入っていくことは、だれかが日々更新しているブログのページを気まぐれに見ていくのに似ている。僕はといいますと、午前九時きっかりに郵便局へ行ったのです。カリフォルニアのワイン醸造家たちが〈ヤング〉な醤油はないのか、と探していたから、近くの店で見繕っていくつかの種類を箱詰めして送ってきたのです。ヤングって、新鮮な醤油がいいってこと。赤いやつ。醸造家だから、すごい食にこだわるの。あらためて棚をよく見てみたら、キッコーマンだけでもけっこうありますね。

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