ほどほどの欲望

どこだったか忘れたけど、ひとまわり上の年代の実業家が「月に五〇万円つかえればそれで十分」という話をしていた。これをずっと覚えている。なるほど、ぼくもそうだと感じる。

ぼくが言っても説得力はないと思うけど、数少ない成功者のサンプルの報告だから傾聴に値する。上を見たら切りがないけど、五〇万円というのはリアリティを感じる額ではないか。

年収七〇〇万円より上になると、幸福度はそれほど変わらなくなる、という研究とも、けっこう一致している。ようするに人間、思い描いているよりも早く充ち足りるんじゃないでしょうか。

欲望には限りがないという。それはそうだと思う。でも、ほどほどの欲望なら、五〇万円くらいあればいい。ここまではいいかな。さて、次に浮かぶのは、そのお金を何に使うのか?ということだ。

この答えははっきりしていて、ぼくの場合、アップルの製品に使う。ちょっと使ってみたいやつをだいたい買ってみたいのだ。ちょっと早いかな、と思うタイミングで自由に買い換えたいのもある。

そういう訳なので、アップルの製品はそんなに多くないから、一ヶ月に五〇万円あれば余裕たっぷりだし、他に欲しい物があっても足りると感じている。テスラに乗りたい気持ちは、そんなにないのです。

小風景