ちょっとした鍋

のんさんは昼二時まで眠っていたが、ぼくは知っていたので朝十時くらいにセブンイレブンで買ってきたクリームパンを置いておいたら、それはきれいになくなっていた。おやつをたべて眠っていた。

また、昼一時くらいにAmazonからたくさん届いたのを受け取っておいた。のんさんは起き出すと他愛もないことをいくつか話したあとAmazonを開けて、木の引き戸に貼り付けるクッションを取り出し、いいテンポでパジャマのまま作業を開始した。

もともと引き戸についていたクッションやテープの跡をドライヤーを吹かし念入りに除去していった。「サンドペイパざらざら、サンドペイパざらざら」と歌いながらヤスリをかけていった。(僕は知らないがZAZEN BOYSの曲らしい)

彼女は〆切のあることをお願いされるとスローダウンする。けれどもやりたいことは自分で見つけられるし、お願いされていない仕事は舌を巻く速度でやってのける。おこがましいようですが、こういう特性はそのままに生きていってほしい。

今は、「ちょっとした鍋」を作ってくれています。

小風景