家にいて、ポパイを眺めながら「どうしたらこんな風になれるかなあ」と今日もぼんやりとかんがえていましたが、これだ、というものは思い浮かばなかった。もともと二〇代、三〇代のための読み物であるからして、今からそれについて思案すること自体ががどうなんでしょう、という気もしなくもないんだけど。家具や装飾品を収集している訳でもないし、着るものや靴の種類も、何度か会っている友人には覚えられてしまうくらいに少ないし。イラストレーターでは勿論なく、家のリビングに薪ストーブは、残念ながらない。（あったらあったでたいへんだ）小鳥も飼ってないしな…。ブレザーも持ってない。ああ、どうしたらいいんだ。それでさっき、焦ってインターネットで〈エコーパーク〉のマグカップを注文しちゃったんだけど、すぐに電話が鳴って「お店で売れた品でした、ごめんなさい！」と、四分くらいで返金されました。いいよ、もう。だけど、これなら負けないな、と思い直したのは（なにと争ってるんだ？）ただ家にいる時間なら僕もなかなかだと思う。たぶん、かれらは色々もの作りしてるでしょ。それはそれでご立派だけど、僕は、ただ家にいるから。あんまりなにもしてないから。
