批評について

プールの帰りにまた本屋で立ちよみしていて、現代思想と批評の本がいくつか並んでいるのが目についた。僕もいちおう批評のゼミにいた気がするから、すっかり他人事になっていることに隔世の感を覚えつつ手にとってみた。そこで今日思ったこととしては「批評って大学生のものなんだな」ということ。だとすれば、この季節に活発化するのも理解できる。批評ってまず、小難しい言葉で書かれているから、頭が良くて若くないと読みこなせない。また、学問とカルチャーの間にあるものだから、どちらにも興味津々の学生にはうってつけというわけ。(残念ながら年を取っていくごとにいずれの前線からも遠ざかっていくようです)もう一つは、世の中には批評よりも楽しいものが一杯ある、そのことを知らずにいるのが大学生っぽいなと思った。小難しい言葉をいじくり回しているような時間はない、と大人になったら多くの人が言い切れるだろう。…なんて、大学生の僕自身に皮肉を言っているようだけど、そうじゃない。僕なんてまだいい方で、こうして書いてるだけましな方なんだよ。ささやかながら本だって作っているし、メディアを仕事にしていちおう独立している。(立ちよみではありますが)本屋で批評の本をみつけたら手にとってはみる。君が大人になったら、(そろそろくたびれてくる程度に大人になったら)周りを見回してみてほしい。毎日、コラムを書いている人はいないと思うから。