怠け者

高浜虚子のエッセーで、「どうして毎日毎日、投稿された俳句を選んでいるんですか?」と聞かれ「わたしは怠け者なので、これをやらなくなったら毎日何もしなくなります」と答えた、という話があるんだけど、今まさにそんな気持ち。理由はあまりなくなってきている。ただ、しいていうならお礼というか、感謝の印、というか痕跡みたいなものとして書いておこう、という感じ。具体的にだれかへの謝礼というよりは、温かい目線にありがとう、みたいな感じでお届けしています。写真家の阿部健さんから続きの写真がまとめて送られてきた。これはまるで、定期便。実家からの仕送りのような安心感でお届けしています。「ふう、これであと一ヶ月は暮らせるな」みたいな。あと、なんとなく下地を塗るようなイメージで書いている。これから何をするにせよ、このくらいのことは毎日やっておかなくちゃ、と、掃除や食器洗いみたいなつもりで机に向かっている。夜の部屋で、扇風機の風にあたっています。

小風景