私は朝から納豆と海苔、蕎麦と玉子サンドとポテトチップスしか食べていなかったが(けっこう食べてた)夕食はカレーとのことだった。このあいだOKストアで買った「ふつうのカレー」にするとのことだった。日頃は自らスパイスを調合しているから、たまには出来合のルーも試してみるか、という趣旨であった。私は仕事を続けた。(といっても床に横たわってわくわくしていた)ごはんは私が研いで予約しておいたことを強調しておきたい。夕方になって運ばれてきた。それは木の子がたくさん入っていた。スプーンで口に入れるとおいしかった。けれども、なにか視線を感じたというか、示唆的な沈黙があったので、感想を云ったほうがいいのかと思い「うん、たしかにふつうのカレーだ。いつもののんちゃんのカレーの味もするけど、それが薄くなったような感じだ」と云ってみたら、「正解ですよ。スパイスを少し足してみました」とのことだった。私は正解してよかったと思った。その調子がやや先生っぽい感じだったから、間違ってたら罰を与えられないまでも気まずかっただろう、と思った。こうして書くと見るからに「ふつうのカレー」らしさ溢れるエピソードだけど、じっさい今日はこうだった。