土曜日の夜は〈会社は学校じゃねぇんだよ〉だけで十分なのに〈パリピ選手権〉やゼンラロックのDJの中継など二、三夜分の出し物が一夜に詰めこまれていてお腹一杯だった。〈パリピ〉の途中で寝ちゃったけれど、どこが優勝したんだろう。ビットバレーにクラブ文化にバブルっぽい飲み会と、時代の趨勢とは関係ないところでやっているように思われる、一連の企画に惹きつけられる。僕の周りの編集者たちの多くは、大きな括りとしては移住、地方創生、小商いや新しい仕事百景、経済と人口の縮小、東京五輪の後の世界、みたいなキーワードをちゃんと織り込んで仕事しているようだ。今、大人が考えていったらこうなるという標準の線上に乗っているようだ。〈パリピ〉はそういう界隈と関係なさそうなのがすごい。どんな人たちが制作しているのか知らないが、ある程度の経験を重ねた上で、ただ下品でアゲアゲなことって中々できないと思う。やっぱり、これには何か意味があったとか、社会に善きものを残せた、という観念にすがるものだと思う。それらを捨てて、だれもが見たいもの、瞬間最大風速だけを参照して作っていくのが（よく知らないけど）もしかしたらテレビの王道ということなのかな。
