立秋の

立秋のあるがままなる籐椅子かな

汀女

何日かぶりに二人の庭師さんにお会いする。棟梁のご主人は造園業を営みつつ、奥様はアンティークのお店をひらいている。築古の一軒家を改装して二階を住まいにされていたという。このたび、あたらしく植物についてのブランドを立ち上げる。また、お子様が大きくなったので住まいは移り、この二階もあたらしい視点のお店に作り替えたい、とのこと。おもしろそうでしょう。そんなお話を伺ってきたのです。〈お庭とアンティーク〉って優雅だなあ、というイメージだったけど、じっさい建物を目にしたら印象が変わって、もっと荒削りだった。ぼくの感想としては〈都会の中の野生〉みたいな感じ。木造住宅を骨組みから使い倒してる痕跡がすごくて「生活」してるというよりは「生存」してる、みたいなひりひりした感覚が未だに残っていてかっこよかった。びりっときました。庭師さんって、植物に触れてるから体にいいだろうね。

@hellofukei

小風景