月を待つ人皆ゆるく歩きをり
虚子
眠くて眠くてたまらず、ほぼ一日中眠い。起きたそばから眠いので、目をこすってばかりいて、目の下がアトピーめいて赤くなった。手や足の汗もも中々治らないからどこかを掻いてばかりいて、掻いちゃいけないのに掻く甘さと眠気が混ざり合って、うっとりと眠い。今どきの私がすっかり目を覚まして作業できるのは、起きてから二階に上がってからの一時間しかないようだ。これが精一杯だ。それでも私は小さい頃には、ひどいアトピーだったものだから、痒いこと自体には慣れているし掻くことにも慣れています。新鮮なのはこの眠気だ。うとうとしているだけで時間が過ぎるし、思うようにタスクははかどらず、はっきり言って不便ではありますが、眠りというのはこれ、特別な時間であります。しかも今の私の眠りは、どれもが谷深く落ちこんでいくような眠りで、どれもが目覚めるとからだが重たく、いつもこちらへ這い出すようにして戻ってくる眠りです。