帽子がある

あさから東向島珈琲店でかたかたして、家に帰ったら、妻が足湯をしながら膝の上のMacをかたかたしていた。靴下をぬいで入るとまだ熱かった。ぼくも間に合った。ラジオ代わりにプロレスをつける。

iPadのインターネット放送局から聞こえてくる。何年か前の試合から少し前の試合まで、繰り返しやっているから、いつなのかよく分からなくなる。ぼくたちは、レスラーの名前や技を覚えてしまった。

それから、そぼろごはんをたべて、ベッドでメキシコのドラマを見始めたらいつの間にか寝ていました。すとんと穴に落ちるように眠るからほんとへんな感覚だな…。きのうと同じ出来事なんだけど…。

ピンクの〈C.E〉の帽子が届いて気に入ったことは書いたと思う。帽子は似合わないと思っていたから、もう一つ欲しくなったけど、太郎くんの作った帽子が売り切れていたことも、報告しましたね。

ところが、昼寝のあとに覗いてみると、帽子がある。白のコーデュロイはないけど、ブラウンベージュがまた入荷している。絵画的な緑とグレージュの、上品な印象の細畝の型まで入っている。

なんでこんなに帽子ばかりふえているんだ?

狐につままれた気持ち。ないと思ったらあるんだもの。妻は澄まして「形がとても好きです」という。「緑がいいと思うけど、かぶりやすいのは灰色だと思いました」という。ぼくは思案している…。

じっくり悩むのが好きなのです…。

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