楽しいつどい

太郎くんと玲奈さんが東京に来ている、とのことで、〈hako Gallery〉の小さなつどいに行って来た。地道にこつこつやっている洋服屋さんと、香料屋さんと、家具屋さんとお菓子屋さんが、三日だけ小さいお店をひらくという…いってみれば、そんなつどいなんです。どうしてあんなに楽しいのか?

好きなようにお金が使えたら、アップル製品を好きなだけ買いたい、と前に書きましたが、じつはそれだけじゃなくて、もう一つあるんだよね。一度でいいから、あの〈三日間のストア〉で豪遊したい…。これ、私の夢。どれだけ小さな夢なの、という感じですけれど。そんなの一日で叶うだろうって。

いや、ちがうんだって。ちょっとずつ楽しみたいの。いきなりバーンってやって来て良さそうなのをバンバン買っていく、みたいなことは、法律家の水野祐くんとかがやったら恰好いいのであって。ぼくは少しずつ、しみじみ味わいたいの。どうしようかな、これいいな、お菓子もいいな、みたいな。

だけど、同時にお金を払いまくりたいとも思っている。ゆっくりいきたいのと同時に、はやく味わい尽くしたいとも思っている。この感情を表現したいのだが、その場の人々は、洋服屋さんも、香料屋さんも、家具屋さんとお菓子屋さんも、地味でいるのを好む人たちで、なんか、ぽつぽつと話している。

そういう空気感が、ふと楽しいつどい。

小風景