真夜中

いま、午後の九時だけど、ここのところのわが家では真夜中に等しいみたいです。起きられない妻はそれでも朝から机に向かうために、早寝するという試みを開始して、きょうなんて夕方の四時に風呂を沸かしていた。いま、わが家は寝静まっている。わたしだけ二階でこれを書いている。あと少し起きていようと思う。というのも、ここ二日ほどの学びとして、同じ時刻に眠ると、午前三時くらいに目が覚めてとても寒い思いをすることが判明した。キッチンには、エビとマッシュルームの炒飯が作ってあった。なるべく音を立てないようそれを小皿に盛ってたべてから、お湯を沸かし、ほうじ茶を入れて上へあがってきた。空気感としては午前二時くらい。省みると、風邪はよくなってきた。プールでつまずいてしまった。年の初めにがんばろうとするのが人情なのだと気がついた。おそらく、お茶も早く書き始めてしまっている。あと二週間くらいこのテーマを引きつけておいてもまだ間に合う。なんだか、部屋の椅子や照明をしげしげと眺めてしまう。列車や通りの音が澄んで聞こえてくる。真夜中にひとりでいると、沈潜するものがある。静まってくる。冴えてくる。この家では、午後の九時から味わえる。いい気分だけど、いくらなんでも早すぎるかな?

小風景