お留守番

納豆と栗どら焼きをたべながらお茶を飲んでお留守番している。なぜかカレーパンもたべました。そしてなぜか、よくわからないドラマ版の〈エクソシスト〉を一人で見始めたのですが、怖くて怖くて、ぱっと後ろを振り向いてしまうような感じで、お茶を入れ直すのにキッチンに立つのもおっかなびっくりで、のんびり過ごすはずが隣の物音に耳を立てるような緊迫感をしいられたため、二〇分もしないで再生をやめました。こわすぎ。あと、ありがちすぎ。だめだよ、お留守番の時に怖いの見たら。自分を戒めたい。グーグルのスピーカーに独りごとも言ってみたけど、ちゃんと返してくれるよ。できないことが多いけど。できないことはできない、とはっきり言うタイプ。Siriと比べるとそれがいいと感じた。なんでもできちゃう風に思わせて反応が鈍いよりも、タスクが限られていても速いほうが助かる。居室というよりはキッチンで何か聴くのにちょうどいいと感じた。タイマーは料理につかえるだろう。

日々書いているからといって感受性が豊かになったり、読んでいる人を感嘆させるような良いところがいつも見せられる訳ではけっしてない。反対にみずからの思慮の浅さ、愚かさ、おっちょこちょい、大きくない器のだいたいの寸法などが日に日にあきらかになるのであって、鍛えられるのはむしろ忍耐力と自分に対しての寛容さである。それでも一つくらい書くことのスキルについて感じるのは、体でいうところの筋というのだろうか。運動するときに伸び縮みする箇所がテクストにもあって、そこだけは速く反応するようになってるかもしれない。

という、お留守番便りでした。

小風景