〈アポテーケ・フレグランス〉のページがようやく出来上がりそう。たぶん土曜日か日曜日にはデプロイ作業ができるんじゃないでしょうか。あこがれのブランドをこうしてお手伝いできるのがうれしい。僕はもともと前職の会社の近くに〈ディプティク〉というキャンドルのお店があって、昼食休憩によく行っていた。香りという目に見えないものを美しいパッケージにしているのがおもしろいな、と思ったし、もともと画家と舞台美術家とテクスタイルのデザイナーが三人で始めたそうで、最初からデザインという視点が入っているのが興味深い。例えば、あのラベル。香りの種類は多様だけれど、それをタイポグラフィーだけでブランドとして表現しているのがすばらしい。包装紙やパンフレットもいい。香料の名前や由来を伝える言葉はとても詩的である。それらが並ぶ様はちょっと辞書のようだし、歳時記にも似ていると思う。
それで、「こういう香料屋さんの見せ方やコピーを考えるのっておもしろそうだな」となぜか思っていた。まったくあてもなく夢想していた。二年くらい前の話で、会社を休むようになって、心療内科に通いながら家でNetflixばかり眺めていた頃はまだ〈ディプティク〉を焚いていたはずだ。たぶん、太郎くんと玲奈さんたちの冬の小さいお店で買ったのが、最初の〈アポテーケ〉のキャンドルだったと思う。