最近のニュースから毎回気になるトピックを取り上げて辛口で語るこのコーナー。今日は〈裁量労働制〉についてお話したいんですが、よく見るよね、ここのところ。あれ、なんで「裁量労働制の働き方はブラック」みたいな風潮になっているの。それが残念で…。たぶん、そうなっていますよね、今。困るなあ。僕みたいなタイプは会社員やっていて、いいこともたくさんあると感じていますが、同じ時間にみんな集まらないとダメ、というのがけっこう、ストレスになっていた。裁量労働制は、そこもそれぞれの裁量でいい、ということになって欲しくて、じつは裁量労働制をうたっていても、結局は朝礼みたいなのに出なくちゃいけない会社もあったりするから、今回の議論でむしろ本当の裁量労働制になって欲しかったんだけど。「残業代なしで残業がふえる口実になるからよくない」みたいな感じになってるんでしょ、たぶん。ちがうでしょう、それは。本当の裁量労働制になったら、残業とかなくなるから。すぐ帰るから、みんな。それを奨励してたんじゃないの?ってちょっと憤ってて、また辛口で語っちゃったけど、まあ、でも、わかるかも…。会社というものを一通り観察したところによると、帰っていいってことになっても、帰らないと思う、みんな。「本当の裁量労働制になったから遅く来て早く帰っちゃおう」なんて人は、ほとんどいない。ふしぎなことに。「みんなと同じくらいの時間に来て、人目を気にしながら帰らなくちゃ」と気遣うのがふつうで、結果として、なんとなく会社にいる時間は長くなっていくし、いつも全体として非生産的な時間を含んでいるという、そういう感じになっていく。だから、本当の裁量労働制になって欲しくないって思ってるのは、人を使っている側だけじゃなくて、みんなそう思ってるのかもしれない。会社で働いたことない人にはぴんとこない話で、ごめんね。