今日の感想

初めて会うイラストレーターとの待ち合わせ、その人は偶然僕が通っていた小学校のある駅に住んでいたので、その駅の改札に向かう。七年住んでいるそうだが、こちらもよく知っている街なので、どこで話そうかだいたい見当をつけてある。北口のロータリーにぴかぴかのドトールがあるからそこでいいかな、と。じつは南口にも少しはなれた場所にコロラドがあって、こっちの方が古くて雰囲気が好きなんだけど、穏便にドトールでいいだろう、と提案したら、彼女は「あっちにも喫茶店ありますよ」とすっとコロラドへ向かって歩き始めた。この数秒だけでだいたい分かる気がする。また、夜にはハングアウトでやはり初めて話すライターと対面したんだけど、かれの部屋の照明の暗さを見た瞬間に「ああ、大丈夫だ」と思った。それは、ちょうどいい暗さというか。ジャジーな薄暗さというか。まあ、そんな感じ。そんなことで、と思うかもしれないけど編集者をやっていたらどんどん「それだけ」が大事になっていく気がする。僕にとってはそういう職業なんだと思う。ということで(どういうことで?)あたらしい本がもうすぐ刷り上がりますのでこちらからご予約をぜひ。(しばらくこんな感じ)

ハロー風景 お茶 | 寸, Lena Fujimoto

小風景