El Cerrito

夜ベッドに入るとその日の会話の振り返りと、もしあす同じ状況になったら次はこう言ってみよう、という練習があたまの内を巡り始めて中々眠れない。これは想像していたような焦りとは全然ちがう、劣等感ともちがう、あと少しだけいけたらぜったい新しい風景がある、という遊んでいる時の動機と純粋に同等だ。ここ(エルセリト・プラザ)の人たちがね「まだいける、まだいける」っていう感じを微妙に出してくるのがほんと好き。「ばかにすることもあるし笑っちゃうけど、その感じはいいと思うよ」という態度がほんといい。なんかね、うれしいんだよね。とかいってるけどすごい話してる訳じゃなくて、本屋とスーパーマーケットの会計だけですよ。だが、ここにいるとその数秒間に無限の情報量があるから。すごい集中力と瞬発力を兼ね備えてバンズ&ノーブルの列に並ぶから。並び方を子連れのお母さんに注意されたから。でもう丸っこい眼鏡をかけたアルバイトの少年に「会員ですか?」とか聞かれるのが最高なのです。レシートもいいし。

小風景