この月曜日は、戦没将兵のための祝日らしく三連休の最後の日の天国っぽい感じがただでさえあるのに加えて、気温が上がり、日射しは輝き、キッチンの小窓を開けると、いつもみたいに冷たくて心地いい風が吹いてくるという特典もあり、ここがいちばん東京と異なると感じるのは、太陽がなかなか傾かない。夕方の六時だけど午前十一時みたいなあかるさで、ずっとこの感じが続いていくような錯覚に陥るのだが、九時前になったらすとんと暗くなり、それからは夜、みたいな世界になっている。これだけでも時間の使い方が変わり、夕暮れになったらやれやれ、という気分でお仕舞いじゃなくてずっと午前中の気分で長く過ごせる。僕は七時に起きて文章を二つ書いてから東洋人のマーケットへ行った。家のすぐ裏にあって〈プラザ〉とはまた全然ちがう雰囲気のモールになっている。そこの二階にあるマッサージ店へはじめて行ってみた。予想したよりもずっと丁寧で値段は安かった。それから散発的なお昼寝に沈み、いつの間にかウォリアーズの試合の時間になっていて、お隣からは拍手と大声が聞こえる。