壺の底
たゝくや古き
茶の名残子規
ずいずいずっころばしの「茶壺」は新茶を献上する大名行列のことらしい。前を横切ると侍に切られるから、追われるように家に逃げこんで「どっぴんしゃん」と戸を閉めた、などと、そのへんに書いてあったけど、これらには性的な意味もあるとのこと。その気になれば、なんにでも性的な意味はあるだろうし、「茶壺」という言葉は最初からいぶかしく思っていた。「抜けたらどんどこしょ」もなんだか雑な感じがして好きじゃないな。なにが言いたいかというと、この句の季語は「茶」しかなくて、俳句では春と夏、どちらの形も取れるけど、ここにあるのは夏の風景だろう。同じ茶でも新茶だと夏をあらわすから、壺の底に「古き茶」の残りをみつける、というのが風情なのでしょう。今日はハングアウトのミーティングで、カメラを切って音声だけで参加していたけれど、会話の合間に飲む、冷やしておいた麦茶がとてもおいしかった。