涼しさや

涼しさや
木の間木の間に
家一つ

子規

これ、いいな。絵画的な詩って、こういう句のことを言うのかもしれない。言葉で絵が描けるっておもしろいと思う。音の繰り返しもいいし、方程式みたいな美しさも、ちょっとあって。写生というとむつかしく聞こえるかもしれないが、見たままにスケッチしたというのが明快で、ステファン・マルクスのイラストみたい。どれだけ力の無い線が引けるか、みたいな世界。もしかしたら、この詩は絵なのかもしれないし、絵から俳句も作れるかも。ところで、小耳に挟んだところによると、今度の水曜日の夜に〈ブレクファスト・クラブ〉という店で詩の朗読会があるんだって。熱い。東京の夜って感じだ。

ハロー風景 お茶

小風景