とんねるに

とんねるに
水踏む音や
五月闇

子規

あれ、〈とんねる〉だって。使うんだ。子規ぽよの外来語、はじめて見たかもしれない。現在の東京の視点から明治の詩を見ていきたい私としては、この句の発見はうれしいですね。平仮名を用いたんだな。たしかにこの音はそのほうが、とんねるのねるっとした(丸っこい)印象が表せていいよね。五月闇というのは夏の季語で、梅雨時の灰色の空や、雨の夜の暗さのことみたいです。「梅雨の時季は暗い」というのは知覚しつつも言葉になっていなかったから、こんな季語も使ってみたい。だからこの句は、ただでさえ暗いのにトンネルだから、真暗闇の足下に水溜まりを踏む音がするなんて、ひんやりしたホラー映画っぽい風景。無意識に涼しくなる句ばかりを取ってしまいますね。これから、作り置きして冷蔵庫で冷えている〈鶏飯〉を朝食としてたべたいと思います。きょうはプールどうしようかな、、。

ハロー風景 お茶

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