風呂を出て

風呂を出て西瓜を切れと命じけり

子規

いくら子規ぽよでも、これは詩になってるのかいなと言いたくなった、ただのおらおらのおじさんみたいな一言で、いまの世の中では怒られちゃいそうだけど、「夏休みなんだから風呂を出たらスイカを切るしかないだろう」みたいな勢いも感じました。

耐え忍ぶだけで夏休みっぽいことまったくしてなかった私にも今日になって絵葉書みたいな風景がたくさんやってきて、今夜は鳥取に近い中国地方の山奥の邸宅の机で書いているのです。居間でマリオカートの大会をやっているのが長い任天堂のコマーシャルみたいな感じだし、満天の星空に流れ星も光った。

川のせせらぎと鹿の鳴き声を聴き暗闇への畏怖も覚えました。この家で暮らしている二人の女性にインタビューしたら、仕事も村の内でしているから月に一回位しか村の外へ出歩かないという。時々二人で近くのスキー場まで車を走らせて、地面に寝そべって星を眺めるという。ふうん、そんな人もいるんだ、と思って聞いていた。しかも、山は涼しい。

@hellofukei

小風景