眼鏡かけて

眼鏡かけて書を読む夏の夜忙し

子規

夜になってここを書き始める時の、とっておきのこそこそした感じはなんなのか。おそらく誰にも見つかりたくないようで、息をひそめて見ている人には秘密の文章を届けるような、原初的なフィーリングを大事にしているからであろう。きょうは何日か前に書いた通り、外国での生活にあたって差し当たりの準備として思い浮かんだ「予備の眼鏡」を買いに行った。近くを見る時と遠くを見る時で一つずつ、すぐに作ってくれる安価な店で二つ注文した。これで眼鏡が四つになった。そんなに高くないのを幾つか併用してその辺にぽいぽい置いておくのはいいと思った。「あれ、眼鏡どこだっけ?」なんてことになりにくい。だけど掛け慣れてくると中にはいいやつも欲しくなってくる。というか欲しくなってきた。おでかけ用やおめかし用にアンティークやブランドものが一つあってもいいと考え始めた。

@hellofukei

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