森の中につきぬけてをる西日かな
虚子
風が寂しくなってきたせいで「外国に行くんだ」という気分になってきて良かった。暑さのまま何も考えずに渡航していたら叩きつけられてぺしゃんこにされてた気がする。今、秋めいていい感じに気が小さくなって、用心している気がする。眼鏡とエレベーターに気をつけよう。あともう一つ、このあいだプールで泳いでいて思い出したのは「悔しい思い」をする準備をしておこうと思った。ほんと「悔しい思い」だらけだからな。『やがて哀しき外国語』にも書いてあったけれど、ほんと売店のおばちゃんにも〈What!?〉って一蹴されるから。ちっぽけな存在になれるからね。今から先取りしてちっぽけになっておきます。ランチはごはんの残りに宮崎風の「冷や汁」がおいしかった。あじの干物を焼いたのと一緒に食べるのがお気に入り。それから、湯船に浸かっていたら荒川の方角から花火の音がしだした。