お茶

けさもブレーカーが一度、落ちた。早く容量を上げてもらいたい。お昼ごはんはキノコごはんのオムライスで、長芋とたらこのソースがかかっていた。創作家庭料理のレストランみたい。妻はこういうオムライスが食べてみたかった、と言っていた。

おとといのフィナンシェもそうなんだけど、デザートが食べたいけど、袋売りのチョコレートだけじゃなくいろいろ食べたいから、自分で作っていると言っていた。彼女はそういうことは何もいわれなくてもやってしまう。ぼくは鮮やかな手際だと思う。

いつまでも眠っているし、遅刻するけど。作りたいと思ったら早いし、まず失敗しない器用な人だ。こういうところがお母さん(や、ぼく)にとって腹立たしく思えるところも、あるかも…。自分がやりたいことはちゃんと浮かんで、長い時間、夢中になる…。

とにかく、いろいろ食べてみたいからお菓子を作るなんて、素敵だと思う。今日もぼんやりと玲奈さんの絵について考えていたんだけど、やはり二人と最初に会った日に太郎くんが言っていた〈お茶〉という題名がいい。これでいこうと思う。

しばらく何が思い浮かぶか待ってみて、暮れからお正月くらいにかけて書いてしまいたい。それまでに思い浮かんだことが、今回思い浮かぶべきことだったと思うことにする。妻のフィナンシェや、玲奈さんの絵みたいに、純粋な愉しみにしたい。

小風景