梅こぶ茶

あさの五時から二階を温めて、梅こぶ茶を飲みながら、インターネットテレビを流し見しながら仕事をして、一五時まできました。一〇時間もこうしているのか。缶入りの梅こぶ茶が空になりました。

こうしていると昔が懐かしい。世田谷区に住んでいた時の部屋が想い出される。机の大きさや目線が似ているからだと思うし、ちょうどその頃のガスストーブがまた活躍していて、同じ匂いがただよう。

日が昇ってカーテンがぼうっと熱を貯める時間帯になると、二〇年近く前に戻ったような気分になる。最初からあの形でよかったんだな、と今になって分かる。形って、家具の配置とか、体の姿勢とか。

そっくり、そのまま移動してきたような感じ。端末のスペックだけが上がったように感じるけど、これもたいした違いはないかもしれない。なかなかいい気分だと思う。二〇年くらい気前よく使った感じ。

二〇年くらい気前よく時間を使ってみて、どういう自分がいるかテストしてみるといい気がする。じっさいそうしてみると、最初と同じ形をしていて、同じストーブの匂いがただよい、梅こぶ茶がうまい。

小風景