ばねの工場のつづき

ばねの工場の人は三軒も連れ回してくれたので、だんだんと記憶がないのですが(久しぶりに二日酔いで頭痛がひどくて待ち合わせの予定をキャンセルしてしまったのですが…ごめんなさい)改めて思うに、お互いに家が分かっているというのは、すごく安心感に繋がるなと感じた。ばねの工場へお邪魔する前にうちにも寄ってもらったんだけど、うちが分かっていて、ぼくもばねの工場の中まで知っていて、また〈ハルちゃん〉で顔を会わせると思うと家族にも似た安らぎがありますね。だからいつもあの店で話し掛けてくれる人って「家はどこ?」って訊いてくるんだな。この感じ、知っているようで分かっていなかった。別にべたべたしてるって訳でもなくて、よく顔を合わせる人なんだからどこに住んでてどんな人なのか教えてよ、っていう、気さくな感じなんだけど。ばねの工場の夜でまた墨田区にぐっと惹きこまれた。(ぼくは忘れていたんですが)付き添ってくれたのんさんによると、なぜかお祭りで神輿かついでもいいことになったみたいです。はっぴもあげるから、というところまで話が進んだみたい。うれしいな。神輿かつぐかどうかは別として。これ寂しくて引っ越せなくなっちゃうなあ。また、今週末はみんなで隅田川の屋形船に繰りだすんだって。粋なことするなあ。二月に屋形船って。かんがえたこともなかった。二月は流すものだと思っていたから。いろいろな楽しみがありますね。

小風景